竹原市内忠海町の地域墓地にて、とても大きな2尺のお墓のお墓じまい工事
三原市・竹原市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、安芸石材の倉橋です。竹原市内忠海町の地域墓地にて、とても大きな2尺のお墓のお墓じまい工事をさせていただきましたので、ご紹介いたします!
竹原市内忠海町 地域墓地 墓じまい
お墓じまいをしたいというお客様をご紹介いただきました。ご紹介下さった方から伺ったお話では、お施主様は関東にお住まいで、将来お墓を継ぐ方もないのでお墓じまいをお考えでした。ご連絡をいただいて、忠海町の地域墓地にあるお墓まで確認に向かいました。
こちらがご相談のお墓の工事前の様子です。このお写真ではわかりにくいですが、実はこちらのお墓は棹石だけでも2尺(幅約60cm)と特別大きなお墓でした。一般的には8寸(約24cm)か9寸(約27cm)くらいが多く、1尺でも十分大きいので、2尺がいかに大きなお墓であるかお分かりいただけると思います。このあたりではどなたでも知っているような大きなお墓なので、事前にお墓の場所とお名前を伺っただけで、「あのお墓だな」と分かりました。
昭和44年、50数年経ったお墓でした。のちほど解体時に分かったのですが、棹石だけで1.6トンの重さがありました! 重量がある大きな石材を取り外したり運搬したりしますので、お墓じまいの費用としてもやはり通常より少しかかります。現地を確認してお見積もりを作成、お墓の解体工事をお任せいただけることになりました。
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工事が始まっています。ご遺骨は、お客様の方で取り出しを終えて下さっていました。一番上の棹石から順に取り外しを進めますが、今回のお墓は棹石だけでも1.6トンととても重量がありましたので、クレーンでそのまま吊り上げることは難しく、現地で立った状態の棹石を4つに割って搬出しました(お写真はあえて控えております)。その後、台座の石も取り外していきます。写真は大台をとりはずしているところです。大台はもともと2つ割りで作られていましたのでどうにかそのまま吊り上げることができましたが、1つだけでも数100キロとやはりかなりの重量でした。
四ツ石や巻き石を残し、大きな石材を取り外したところです。こちらもすべて、ひとつずつ破砕しながら取り外して搬出していきます。
お墓の解体工事が終了しました。
今回のお墓は、巻き石等がコンクリートを打った場所に設置されていましたのでそのままきれいにお掃除をし、くぼんだ場所には砂を入れて埋めて、きれいにならして仕上げました。
お客様には、施工完了のお写真をお送りして完成確認をしていただきました。もともと地元でも皆さんが知っているようなとても大きなお墓で、そのお墓がお墓じまいされるということでしたので、これまで大切にしてきたお客様はもちろんですが、私も少し寂しく思いつつ工事をさせていただきました。この度は当店に工事をお任せいただきまして、ありがとうございました。
これまでにたくさんのお墓のお墓じまい工事をさせていただいてきましたが、私の長い経験の中でも、2尺という大きなお墓の解体工事は初めてでした。大きさも、工事にかかった日数としても一番でしたが、立地としてはクレーンが使えたことでかなり助かりました。工事の最中は、50年以上前にこれだけの大きなお墓を建てた当時はどうやって石材を運んだのか?どうやって傷付けずに設置したのか?きっと大型のクレーンがないと、さすがに人力では難しいはず・・・などと、当時の職人さん達の苦労に色々思いを馳せながらのお墓じまいでした。