納骨堂式(地上式)のお墓へのリフォーム工事。竹原市内地域墓地にて

三原市・竹原市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、安芸石材の倉橋です。竹原市内の地域墓地にて、納骨室に浸水してしまったお墓を、納骨堂式のお墓へリフォームさせていただきましたので、ご紹介いたします。

 

竹原市内 地域墓地 納骨堂式のお墓へのリフォーム工事

 

知人の方からのご紹介で、お墓のリフォームをご依頼いただきました。施工場所は、竹原市内の地域墓地です。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。以前に他の石材店さんで建てられたそうで、一見すると分かりませんが、実はとても心配な状況になっていました。

 

こちらの墓地は、このようにお墓の背後に川が流れています。この川が、4年前の水害の際に氾濫してしまい、地面よりも下にある納骨室に水がかなり入ってしまったそうです。水面からはかなり高さがあるように見えますし、もともと数段上げた場所に設置されていますので、これで納骨室に水が入ってしまうとは予想もつかなかったと思います。ご連絡を受けてお客様もご一緒に納骨室を開けてみると、完全に水が入ってしまってお骨壺が倒れていました。お客様は、地面よりも高い位置に納骨をする納骨堂式のお墓にしたいとご希望でした。ご事情でお急ぎでしたのですぐに図面を作成、工事に取り掛かりました。

 

工事が始まっています。まずはこれまで地面の下にあった納骨室を埋め戻し、新しい納骨室の壁石等を設置したところです。埋め戻した部分には玉砂利を敷きました。印は左右の壁石に設けた通気口です。風が通るので中に湿気が溜まらず、きれいな状態を保つことができます。

 

壁石の上に天板を据えました。その後、もともとのお墓を天板の上に組んでいき、花立や供物台も設置、納骨室の前蓋を設置したら完成です。

 

完成しました。これまでは地面よりも下に納骨室がありましたが、地面と同じ高さの納骨堂式のお墓になり、雨などで水が侵入して溜まってしまうこともなくなりました。納骨室部分に使用したのは、もともとの墓石部分と同じ中国産の桜御影です。線香・蝋燭立ては、以前のものをお墓手前に設置しました。

 

納骨室の壁石に設けた通気口は、そのままでは虫が入ったりしますので、ステンレス製の金具を取り付けています。細かい網が付いているので虫も入らず、雨が入ることもありません。納骨室の前蓋は、手をかけるところがあるので開閉も楽で、これまでよりご納骨もしやすくなります。

 

完成次第ご連絡を差し上げてご確認いただきました。「立派になった」と大変喜んでいただけました。今回は、お急ぎの案件でしたのですぐに図面を書いて取り掛かり、製作もできる限り早くご対応をさせていただきました。このたびは、当店に工事をお任せいただき、ありがとうございました。お墓が水につかってしまったときはとても驚かれたと同時に、悲しかったと思います。これで少しでも安心していただけていればと願うばかりです。