豊田郡大崎上島にて、山の上にあるお墓の移設工事
三原市・竹原市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、安芸石材の倉橋です。豊田郡大崎上島にて、山の上にあるお墓の移設工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします。
豊田郡大崎上島 移設工事
今回お墓工事をさせていただいたのは、瀬戸内海のほぼ中央にある大崎上島です。竹原港からフェリーで30分ほどで行くことができます。同じ墓地で以前お墓工事をお任せいただいたことがあり、そのお客様からご紹介いただきました。ご連絡をいただき、早速現地へ向かいます。
こちらがご相談いただいたお客様のお墓です。山の上の方にあってお参りが大変になってきたので、もっとお参りのしやすい墓地へ移設したいと、新しく墓地をお求めになっていました。その移設先の墓地が、ご紹介下さったお客様のお墓がある墓地でした。
山の中の墓地なので、イノシシが入らないようにお墓の周りには柵が設置されていました。こうしたところから見ても、このまま墓地を管理していくのは大変そうです。
こちらは、墓地に向かうまでの道です。左端の細い道の先にお墓があるのですが、細い上に少し斜めになっていて、歩くのがやっとという状況でした。ご高齢の方がこの道を通ってお参りに行くのは、かなり危険な印象です。ここは運搬車も通せなかったので、石垣のあるあたりに橋をかけて茂みの中に道を作るなど工夫して工事を行いました。
もう少し手前にも、さらに難所があります。崖の際の細い道や、住宅横の道や階段などが続きます。
新しい墓地へ向かうには、住宅地のこうした細い通路も通らなくてはいけませんでした。初めに現地確認で伺ったときは、「これは墓石を下せるかな…?」と少し心配になりましたが、周辺のお宅にもご協力いただいて、なんとか工事の段取りがつきました。
事前に魂抜きのご供養をしていただいたら、いよいよお墓の移設工事が始まりました。まずはお墓の解体から開始です。クレーンなどは入れないので、三脚を使って人力でひとつずつ解体していきます。お墓を傷つけないよう慎重に行います。
お墓の解体作業が終わりました。取り外した墓石は先ほどの道を通り、移設先の墓地へと運びます。
こちらが移設先となる墓地です。印の場所にこれから移設します。ご自宅からは車で3、4分で行くことができる距離ですので、かなりお参りが楽になります。
以前のお墓は外柵はありませんでしたが、今回は新しく外柵を作成してお墓を据えます。工事が進み、巻き石や玉垣も据え、中にコンクリートの一枚基礎を打ちました。玉垣は汚れないよう養生しています。奥の四角い穴は、納骨室にあたる部分です。
納骨室の上に運搬してきたお墓本体を据えて、墓誌・墓前灯篭を設置したら、移設工事完了です!
新しい外柵は、既存のお墓本体に色合いをあわせて、中国産の御影石で作成しました。こちらの墓地で以前施工させていただいたものを気に入っていただいたので、同じ形でお作りしています。当店では「関東型」と呼んでいるものです。広々とした土間には五色の砂利を敷いて仕上げ、明るい印象のお墓になっています。
お墓本体と墓誌は、全体的に水洗いをしてから設置しています。香炉は以前はなかったので、笠付きのものを新しくご用意しています。すべり止め加工をした踏み石も新しく設置しました。
外柵の側面です。巻き石の中に水が溜まらないように、印のような水抜き穴を設けています。一枚基礎を打つ際に真下に水が抜けるように水抜きを設ける方法もありますが、より確実に水が抜けるようにこの方法を取りました。
間口の広い入口はすべり止めをいっぱいに設けていますので、雨の日など濡れていても安全にお参りいただけます。また、灯篭を置きたいというご希望で、入り口横に角置き灯篭を設置させていただきました。
お客様はお住まいも近いので、工事中にも一度現場へお越しになって、完成を楽しみにしてくださっていました。完成後は大変喜んでいただけて、「立派なものができた」とご満足いただけました。この度は、当店にお墓の移設をお任せいただきましてありがとうございました。大崎上島には他にも石屋さんがある中で当店にお声かけいただきましたこと、大変うれしく思っております。お参りされていてなにかお困りの際には、いつでもご連絡くださいませ。また、ご紹介くださったお客様にも改めてお礼申し上げます。
今回は、大崎上島でのお墓の移設工事をご紹介いたしました。大崎上島は竹原港からは山陽商船を使って約30分、一日に何便もありますので、工事で向かう際も不便を感じたことはありません。当店はこれまでにも何度もお仕事をさせていただいておりますので、大崎上島でのお墓工事をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。