竹原市営東墓園から大阪市設北霊園へ、お墓を移設しました

三原市・竹原市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、安芸石材の倉橋です。今回は、竹原市営東墓園から、大阪市設北霊園へのお墓の移設をご依頼いただきました。

 

お墓の移設　竹原市営東墓園から、大阪市設北霊園へ

 

以前お墓を建立させていただいたお客様からご連絡をいただきました。お墓の移設をお考えということで、現地へ確認に向かいました。

 

10年ほど前に、竹原市忠海町にある竹原市営東墓園に建立させていただいた、愛媛県産の大島石のお墓です。とても広い敷地に、大きく立派なお墓が建っています。兄弟4人で建てられたお墓で、皆様のご出身地忠海で建立されたのですが、皆様関西方面にお住まいということでお参りには便利が悪いため、お墓をお住まいの近くへ持って行きたいとご相談いただきました。移設するのはお墓本体のほか、移設先の墓地にも入るように、法名碑と蝋燭立のみとなります。

工事に入る前に、お客様のお立会いのもと閉眼供養をしました。ご遺骨を取り出し、大阪までの移送もお任せいただきましたので、弊社でお預かりしました。

 

移設先での工事が始まっています。まずは地盤を固めて、巻き石の設置から開始です。巻き石は新しく作成したものです。今回の移設は、竹原市でのお墓の解体や運搬等から大阪でのお墓の再設置までを、地元の協力業者さんと協力して行いました。

 

石と石の継ぎ目の部分は耐震ボンドをたっぷり使って接着します。

 

巻き石の内部に納骨室（カロート）を設置しました。この真上にお墓本体を設置することになります。今回はお墓の右側に法名碑を設置するので、納骨室は少し左寄りに設置しました。

 

巻き石の角の部分は、高さが30cmあるということで、上下2つのL字アンカーでしっかり留めています。

 

カロートの周りと墓誌を設置する場所にコンクリートを流し込みました。

 

竹原から移送してきたお墓の据え付けが始まっています。取り外したお墓は簡単にお掃除をしています。大台を据えたところです。この上に、順に設置を進めます。

 

お墓の右側、法名碑の土台部分です。ここにも法名碑の台座を設置する準備をしています。

 

台座の上に、法名碑本体を吊り上げて据えます。その後、花立や供物台等を設置して、五色の砂利を入れたら完成です。

 

移設工事完了です！ お墓のサイズは尺１寸（一番上の仏石の横幅が1尺1寸：約333mm）です。

 

以前のとても広い墓地と比べるとスペースは狭くはなるものの、尺１寸の大きなお墓と法名碑が墓地の広さに合わせてちょうどよく収まっています。お客様にも、「思っていたより良かった」と喜んでいただけました。10年ほど経っているものの、建立当時に良い大島石を選んでいただいたので、簡単なお掃除をしただけですがとてもきれいな状態を保っていると思います。

 

移設先の北霊園は、本当に街中にある霊園でした。地元竹原の墓地とは違い、こんなに高い建物に囲まれているのにはビックリしました^^

 

今回はお墓の移設でした。今回のお墓は、尺１寸ととても大きなお墓で、そのお墓をコンパクトな墓地に設置してほしいとご希望いただいたので、「入りきるかな・・・」と当初は困惑したのですが、図面を作成してみると設置できることがわかり、私もひと安心しました^^ なにより、これまでもお墓を大切にしてくださって、新しい地へも持って行きたいとおっしゃっていただけたことは、施工させていただいた者としてとても嬉しいです。今後も皆様で大切に、末永くお参りいただけますと幸いです。

地元にお墓を建てたものの、ご家族の状況が変わって、竹原にあるお墓をお住まいの近くに引っ越したい、お墓をそのまま持って行きたいというご相談は、以前より増えています。ホームページを開設したことで、全国各地の方からお声かけ頂きやすくなったこともきっかけになっているかもしれません。当店では、近隣の他府県へのお引越しはもちろん、全国各地遠方でもお墓の引っ越しを承っています。全国どこであっても協力してもらえる石材業者さんがいますので、力を合わせ、ご希望に沿ってスムーズに工事が運ぶようにいたします。どうぞ安心してご相談ください。